対人緊張(対人恐怖症、社会不安障害)の治し方のヒント2(認知行動療法編)

対人恐怖症を治すために、25歳の頃、当時、流行り始めた認知行動療法を受けたことがあります。

その頃は東京に住んでいたので「洗足ストレスコーピング・サポートオフィス」という名の、おそらく日本で一番有名な場所を選択しました。

週に1回通って、「どのような行動をしたときに、気分はどうなったか?」などを宿題という形で紙に書いて分析していき、コツコツと自分にとって有益な行動を増やしていくというものでした。

その頃の私の生活は、対人恐怖症に対する薬(パキシルなど)を飲みながら、なんとかプログラマの仕事をしていました。かつ、会社の先輩たちと、サーフィンに出かけたり、飲み会をしたり、はたまたジムに通ったり、病気を抱えながらもそれなりにアクティブに行動していました。しかし、心の根底にあるのは、常に、病気の悩みだけです。

このようなライフスタイルであったため、認知行動療法で前向きな行動を増やしたところで、すでに行動自体は前向きであったので、全く意味はありませんでした。絶え間なく悩んでいたものの、生活は健常者と同じであったからです。

すでに自分というものが大体確立していて、かつ、精神疾患を持っている場合は、この療法により、生活を改善することで、体調が良くなる可能性はあると思います。

しかし、私のように、行動どうのこうのというより、もっと根深いところに病因がある場合は上辺の行動改善だけでは治らないように思います。病気なのか性格なのか分からないレベルで、自身に問題があるように感じていたからです。

けっきょく、10回ほど受けましたが、辞めました。

私のケースでは適していないように感じましたが、中年期に罹ったうつ病など、適している場合もたくさんあると想定されます。

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